最新刊『明日をつくる十歳のきみへ 一〇三歳のわたしから』絶賛発売中です。
編集をお手伝いした本が売れておりますので、ご報告を。
『明日をつくる十歳のきみへ 一〇三歳のわたしから』日原重明著・冨山房インターナショナル刊 定価1100円(税別)
著者はご存じ103歳の現役医師、聖路加国際病院名誉院長の日野原重明先生です。先生はかつて95歳のときに『十歳のきみへ 九十五歳のわたしから』という著書を出し、これは今でも売れ続けているベストセラーとなりました。
「95歳のときには気づかなかった『言い足りなかったこと』をぜひ続編として出したい」との先生のお言葉から本書の企画はスタートしました。先生のご著書をお手伝いするのは『十代のきみたちへ ぜひ読んでほしい憲法の本』に続いてのことになりますが、先生の100歳を越えているとはとても思えない熱意と元気に影響されて、こちらも必死になりました。
「命とは自分に与えられた時間のこと。その時間をどれだけ他人のために使えるかで、その人の価値が決まる」というのが、本書で先生がぜひ伝えたかったことです。よど号ハイジャック事件に乗り合わせ、人質として捕らえられたとき、解放されてタラップを降りるときに先生の脳裏に天啓が走りました。「これまでの人生は今日で一度終わった。これからは自分の人生をすべて他人のために捧げよう」。
地下鉄サリン事件のとき、聖路加国際病院は600人を超える被害者を収容し、世間をあっと言わせました。そんな常識外れの対応が可能だったのは、日野原先生が「天災や大事故に対応できるように、教会や廊下でも急患の治療ができる設備をしておこう」と主張したからです。「過剰設備だ」との反対意見も多かったそうですが、先生は「きっといつか『やっておいてよかった』と思う時が来る」と主張を曲げなかったそうです。
「命とは、深い森の奥でこんこんと湧き出る泉のような神聖なもの。命を奪うことはこの世で一番悪いこと。だから絶対に戦争はしてはいけない。自分で自分の命を縮めるような行動もしてはいけない」という先生の教えが貫かれた一冊です。
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